itrust アイトラストテクニカル分析講座2010

3日、日銀が発表した6月調査の全国企業短期経済観測調査は、大企業製造業業況判断DI（最近）が＋5（前回＋1）と、4ポイント上昇し、7四半期ぶりの改善となった。一方、同非製造業は足元＋23と前回の同＋20より3ポイント上昇し、9四半期連続のプラスで、5四半期連続の改善となった。先行きの業況判断については、同製造業は先行き＋9で前回の同＋3から6ポイント改善する見込みとなり、最近との比較では5ポイント上昇する。大企業非製造業は最近＋23と前回の先行き同＋15ポイントより8ポイント改善している反面、先行きは＋20と3ポイント低下する見込みとなっている。2023年度のソフトウェア・研究開発を含む設備投資計画（除く土地投資額）については、大企業全産業で前年度比＋12.4％となり、前回3月調査（同＋3.2％）を大きく上回った。想定為替レートについては、2023年度を1ドル132円43銭（上期132円60銭、下期132円27銭）と、実際のレート（144円80銭台：3日21時00分）より円高水準に設定されており、通期の業績見通しや業績への実際の影響が注目される。
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