マーケットコメント


マーケット情報

2024-09-27

  • カテゴリ一覧に戻る
  • マーケットコメント一覧へ戻る

27日、大幅続伸、自民党総裁選に対する思惑的な円安が加速し高値引けで終了

27日、米国市場でナスダック総合やSOX指数など半導体関連株が上昇して終えていたことや、為替市場で円安に振れていたことから値がさの半導体関連株が買われ、日経平均は配当落ち分を埋めて続伸して始まった。また日経平均は39,000円台に乗せたあと300円高となる場面があったが、午後に自民党総裁選を控え上げ幅を縮めて終えた。また国内金利が低下していたことや、原油価格が下落していたことなどから時価総額の大きい銀行株や石油・石炭などの資源関連が売られTOPIXの押し下げ要因となり、マイナスに沈んで午前の取引を終えた。一方午後に入り、自民党総裁選で利上げに否定的とされる高市氏がトップで決選投票に進んだと伝わると、円が売られて146円台をつけるとともに225先物買いが優勢となり、日経平均は高値引けとなるなか7月19日以来の高値水準で終えた。TOPIXは7月31日以来の高値水準で終えたが、プライム市場全体では値下がり銘柄の割合が56%と、値上がり銘柄の割合(39%)を上回った。そうしたなか業種別では、精密機器、機械、化学、不動産、電気機器など17業種が高かった反面、銀行、石油・石炭、紙・パルプ、鉱業、鉄鋼など16業種が安かった。また全市場の売買代金上位30銘柄では、QPS研究所(G)が+22.84%、レーザーテックが+8.19%、東京エレクトロンが+6.66%、ダイキン工業が+6.28%、川崎重工業が+6.05%、ファナックが+5.09%と、上昇が目立ち、三菱重工業、信越化学、アドバンテストなど23銘柄が値上がり。値下がりは、三井住友FG、三菱UFJFG、みずほFG、商船三井など7銘柄となっている。日経平均株価の終値は39,829円56銭、+903円93銭、TOPIXの終値は2,740.94ポイント、+19.82ポイント。プライム市場の売買高は概算で22億49百万株、同売買代金は5兆6,354億円。
(インベストラスト会員向けコメントあり)