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2023-11-10

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10日、まちまち、売り先行で始まるも買い戻されTOPIXは反発、日経平均は反落

10日、討論会に出席したパウエルFRB議長のタカ派的な発言を受け、米長期金利が上昇したことが嫌気され、ナスダック総合指数など米主要3指数が下落して終えていたことが重石となり、東京市場は売り先行で始まった。日経平均は155円安で始まったあと、売り物に押されて下げ幅を広げ32,248円をつけるなど一時398円安となる場面があったが、売りが一巡すると買い戻され、じわじわ下げ幅を縮める展開となった。また、海運や銀行、石油・石炭など、前日売られていたバリューセクターが買われたことからTOPIXは午後の取引終了前にプラスに転じ、日経平均も下げ幅を大幅に縮めるとともにSQ値を上回って終えた。そうしたなか業種別では、海運、石油・石炭、水産・農林、銀行、建設、電気・ガスなど20業種が値上がり。値下がりは、その他製品、精密機器、ゴム、輸送用機器など13業種となっている。また全市場の売買代金上位30銘柄では、トレンドマイクロが+13.52%、スクリーンHDが+7.55%と上昇が目立ち、川崎金銭、ディスコ、日本郵船など13銘柄が高かった反面、ソフトバンクGが-8.17%と下落が目立ち、ルネサスエレクトロニクス、日産自動車、ホンダ、任天堂、神戸製鋼所など17銘柄が安かった。日経平均株価の終値は32,568円11銭、-78円35銭、TOPIXの終値は2,336.72ポイント、+1.60ポイント。プライム市場の売買高は概算で16億38百万株、同売買代金4兆1,110億円。
(インベストラスト会員向けコメントあり)