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マーケット情報

2020-03-09

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9日、ドルや原油価格の下落が売り材料となり日経平均は1,000円超の下落幅で終了

9日、前週末のNY市場で主要3指数が下げ渋って終えていたものの、OPECプラスで減産に合意できなかったことから原油価格が急落したことに加え、早朝の為替市場でドルが売られ、104円台半ばで取引が始まったことなどが嫌気され、東京市場は大幅安で取引が始まった。売り気配で始まった銘柄が多くを占めるなか、日経平均は20,300円台で始まったあとさらに下げ幅を広げる展開となった。また10時過ぎ頃から104円を挟んだもち合いが続いていたが、10時半頃から一気にドルが売られる展開となり、101円45銭を付けたことなどから日経平均も11時過ぎには19,472円をつけるなど一時1,277円安となる場面があった。午後に入ってからも他のアジア市場が大幅安で推移していたこともあって下げ幅を縮めることができず、昨年1月4日以来、1年2ヵ月ぶりに2万円を割り込んで終えた。そうしたなか業種別では33業種全てが値下がり。なかでも下落率が大きかったのが、鉱業、銀行、証券、商品、鉄鋼、石油・石炭、非鉄金属などだった反面、電気・ガス、情報・通信、小売、医薬品、食料品、陸運などの下落率が小さかった。また全市場の売買代金上位30銘柄では、日経平均ベア2倍が+10.75%、日経ダブルインバースが+10.50%、と上昇が目立ったほか、個別銘柄ではKDDIのみが高かった。一方値下がりは、みずほFGが-13.14%、三菱UFJFGが-11.28%と下落が目立ち、ソフトバンクG、日経レバレッジETF、日経平均ブル2倍なども安かった。日経平均株価の終値は19,698円76銭、-1,050円99銭、TOPIXの終値は1,388.97ポイント、-82.49ポイント。売買高は概算で25億18百万株、売買代金3兆4,646億円。
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